店舗の新規出店には、計画性とその計画を順序良くクリアしていく確実性が必要不可欠です。
今回解説するのは、店舗の新規出店における基本的な業務フローです。
新規出店後に上手く店舗を経営出来るように、大まかな流れを把握しておきましょう。
新規出店の際の計画性を持った行動①ガイドラインの作成~届出まで
まずは、新規出店に必要不可欠な物件探しから始めましょう。
物件探しの基準となるとは、各店舗によって出店するエリア、店舗の敷地面積、土地の条件などの詳細が定められた“新規出店ガイドライン”です。
店舗ごとに内容が異なるガイドラインを作成し、物件探しの為のコンパスとして使用しましょう。
物件の探し方は主に2種類あります。
更地に新規出店用の店舗を建設する方法か、元々あった建物をそのまま改装して利用する“居抜き”と呼ばれる方法です。
候補の物件がある程度絞れたら、次は物件の判定を細かく行います。
物件の判定は最終的に企業の役員によって行われ、OKが出れば契約出来る状態になります。
ただ、まだすぐには契約出来ません。
物件を判定する時点では、まだ市場調査が不十分です。
契約する物件が確定した後に、2回目の市場調査を行います。
本格的な市場調査が完了したら、いよいよ本格的な“店舗基本計画”に移ります。
店舗基本計画とは、店舗の規模や形状、設備や基本的なレイアウトなどを決定していく作業の事を言います。
ガイドラインによって定められた大まかな店舗の計画はありますが、契約が決定してから再び詳細を定めるのが一般的です。
新規出店における店舗基本計画が完了した後は、各種届出も忘れてはいけません。
業種によっては、食品衛生法や薬事法に関する届出も必要になります。
新規出店の際の計画性を持った行動②発注~オープンまで
新規出店に必要な届出の後は、店舗建設の発注を行います。
店舗建設と並行して、各部門の構成や店舗の導線、レイアウトに関する計画を進めます。
店舗が計画通り建設されているか確認しながら、新規出店後に必要となるオペレーションの計画も練っておきます。
少しずつ什器や備品、商品などの細かい発注も開始し、人件費の許容額を考慮した上で人員の確保も計画します。
そして新規出店前の最後の大仕事は、オープンに向けての“販促計画”です。
オープン後、店舗の成長に繋げる為には、販促計画を入念に練ってスタートダッシュをしなくてはいけません。
販促チラシによってオープンする事を周囲に伝えたり、新規顧客を取り込む為のキャンペーンも盛り込んだりします。
実際に店舗に商品が搬入され、オープン期間中の人員を確保・調整したら、ついに新規店舗がオープンします。
ここまで大分駆け足で解説しましたが、これが大まかな“新規出店における計画性を持った行動”です。